✫顔や風景が暗くならない
目をつぶっている写真がやたら多いタコシです
被写体の背後に太陽があるいわゆる
「逆光」はドラマティックなシチュエーションを醸し出し、撮影に向いています
しかし、ただカメラを向けて撮影するだけでは被写体が真っ黒に・・・( ゚Д゚)
これでは、せっかくの良い写真が台無し
そこでプロによる撮影のテクニックを伝授します
✫テクニックを駆使する
正直なところ、逆光での撮影は難しいです
高価なカメラを使っても、ある程度テクニックを駆使しないと思い通りのイメージにはなりません
とは言え逆に言えば、ある程度テクニックを駆使すれば逆光でもちゃんとした写真が撮ることが可能です
それはデジカメでもスマホでも同じことです
✫逆光での撮影に失敗する理由
被写体に対して、正面から光が当たっている状態を「順光」と言います
この順光の状態ならば、被写体に十分光が当たっているので、しっかりくっきりとした写真になります
一方、順光の写真は面白みがない写真になりがちです
記念写真などにはいいかもしれませんが、ポートレートを撮影するときは少々もの足りないと感じることも
「ポートレートの基本は逆光」といわれることもあります
ご存知でしょうが、逆光で撮影をすると被写体の前から光が当たらないため、真っ黒になってしまうのです
また、背景と被写体の明暗差が激しいため、暗い部分はつぶれてしまいがちです
だからといってプラス側に露出補正をして画面全体を明るくすると、背景が白飛びしてしまうというように、逆光での撮影はなかなか難しいものなのです
✫逆光でもキレイに撮影する方法
逆光時でもきれいな写真を撮影する方法について解説します
ここでは例として、ポートレートでの撮影を取り上げていきたいと思います
1. HDR機能を使う
もっともシンプルな方法は、スマホのカメラに搭載されているHDR機能を使うことです
HDRは、画面内の明るいところと暗いところを自動的に感知して、どちらもよく見えるように補正してくれる機能です
人間の目で見た状態に近くなるようにしてくれます
人間の目というのは優秀で、陰影差のあるところでも、どちらも適切な明るさで見えるようにしてくれています
2. 露出補正で明るさを調整する
あえてフレーム内に太陽を入れて撮影し、被写体をシルエットにして印象的に仕上げるという手段もあります
これはこれで印象的な写真ですが、ややモデルが暗くなりすぎてしまっています
これでは前を向いているのか後ろを向いているのかもよくわかりません
もう少しモデルのディテールを出したいところなので、ここで少し露出をプラス側に補正してみます
「プラス補正することで、モデルのディティールがわかるようになった」
しかし、あまり露出を明るくしすぎると背景が飛んでしまうため、ほどほどがいいでしょう
徐々に露出補正を上げた写真を数枚撮っておくといいでしょう
これとは逆に、わざと露出をマイナスにしてメインの被写体をシルエットにするという表現もあります
自分のイメージした写真になるように露出を変えていきましょう
✫モノクロ撮影で陰影感を活かす
逆光時の撮影をドラマチックにしたいという場合、あえてカラーではなくモノクロで表現するという方法もあります
写真とは本来、光の陰影を表現するものです
あえて色情報をなくすことで、逆光時の光の加減が強調され印象的な写真になります
左前方に太陽があるシチュエーションで撮影、茶と黒がメインの被写体です
カラー写真ですが、全体的に色味が少なく、一見すると特にインパクトがありません
そこでスマホのカメラ設定でモノクロを選び撮影します
色情報がなくなることで光の陰影が際立ち、印象的な写真になります
さらにコントラストなどを強めるのもいいでしょう
逆光での撮影は思い通りのイメージにならなくて難しいものです
しかし、スマホの機能を使いこなすことで、今までよりもワンランク上の写真にすることも可能です
これからは、逆光でのカッコいい写真を積極的に撮ってもては!