✫国際ちりつも詐欺か?
イカ好きのタコシです
スマホに海外から身に覚えのない着信があった
こんな経験をされているかたも少なくないのではないでしょうか
最近では、「スマートフォンに『アセンション島』と表示された不審な電話がかかってきました」
という相談が相次いでいるようです
そのワケは・・・
✫アセンション島
アセンション島といえば、ナポレオンが幽閉されたセントヘレナ島とともに南大西洋に浮かぶ英国領の孤島です
なぜそんなところから電話がかかってくるのでしょうか
スマホに「010247」で始まる知らない番号から国際電話がかかってきた
発信元として「アセンション島」の文字
誰?なに?
あっ間違い電話か⁉
普通、こう思いますよね
しかし間違いではなく、意図的なことのようです
アセンション島の国番号を示す「247」が含まれている電話番号からで、1〜2回ほど短くコールしてすぐ切る「ワン切り」で着信履歴を残すのが特徴です
実際にかけ直すと、どうなるのでしょうか
スマホでかけてみると、プップッ…という音の後に通話が途切れ「接続が切れました」という表示
しかし着信履歴にはちゃんと「アセンション島」とあります
✫カラクリ
一体誰が何の目的で発信しているのでしょう
「海外の犯罪組織が現地の通信会社と手を組んで『国際ワン切り詐欺』をしている可能性がある」とITジャーナリストは指摘します
電話をかけ直せば、高額な国際電話料金がかかります
その一部が、接続料として日本の通信会社から現地の通信会社に支払われる仕組みになっているようです
犯罪組織が「国際ワン切り」を仕掛け、接続料収入を得る現地の通信会社からキックバックをもらう
こんな構図が背景にはあるようです
日本のある通信会社のスマホから平日昼間にアセンション島に電話をかけた場合、たとえ1秒で切っても30秒ごとに180円かかります
もしかけ直しても1人当たりの被害額は少なく、犯罪組織のもうけはあまりないように思えますが、自動プログラムを走らせているだけでお金が稼げる仕組みになっているのでしょう
実際にアセンション島から電話をかけているわけではなく、インターネット回線を使うIP電話で自動的に大勢の人に発信するシステムを使っているとみられます
小さな稼ぎも積もれば山となる
「国際ちりつも詐欺」なのです
かけ直すと「しばらくお待ちください」などと通話時間の延長を狙うような日本語のアナウンスが流れた事例もあったようです
ネット上では「かけ直せば個人情報が流出する」と注意する声もあるようですが実際は「情報は流出しませんが、『かけ直してくれる人だ』と狙われ、何度も電話がかかってくる場合がある」かも
かけ直さず放置しておけば問題ありません