✫人生も資産運用も考え方ひとつで変わる
「歳をとったせいで出来ないことが増えた」
と考えるのか
「歳をとったおかげで出来ることが増えた」
と考えるのか
些細な解釈の違いが、人生に大きな影響をもたらしてしまうようです
✫老いを意識しすぎると、お金持ちになれない？
2018年に日本証券業協会5000名を対象に調査しました
個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書によると
「年配な人ほど短絡的な判断が増える」と確認されました
この調査では、被験者に
「今10万円をもらうか」
「1年後に11万円をもらうか」という質問を投げかけました
すると、年配者ほど「今10万円をもらう」と回答しました
つまり、年配者ほど「目先の利益に振り回され、未来の利益を犠牲にしやすい」ことが確認されたのです
この傾向は男女とも40台以降から如実に高まりました
また、男性と比べて女性のほうが変化の度合いが強いことが確認できました
つまり、女性のほうが「年齢を重ねるにつれ、近視眼的な行動がどんどん強まる」ということです
この理由として、最も大きな原因は「老い」に対する意識です
「自分は年配だから、いつ死ぬかわからない」という意識が、「自分は年配だから、1年も待っている余裕はない」「自分は年配だから、未来よりも今を大切にすべきだ」という思考につながるのでしょう
この考え方自体は、あながち間違いではありませんね
そして、「老い」に対する意識は男性より女性の方が強いようです
理由は、はっきりしませんが感覚的には納得できますね
この「近視眼的な行動」は、投資判断においては最悪の障害です
実際、経済学者コンビのブラッド・バーバーとテランス・オディーンの研究で「近視眼的な人ほど資産運用が下手になる」ことが確認されました
一方、「老いの感覚を薄れさせることで、資産運用が上手になる」ともいえるでしょう
その最たる例が、投資の神様ウォーレン・バフェットです
彼は80歳を超えても現役バリバリで働いています
そして、年老いてもなお、「超長期投資」をモットーにしています
ちなみに彼は、一代で9兆円もの財を築きました
すごいですね
こんな大金使いきれないでしょうに・・小市民の発想ですな
✫年齢を気にするメリットは
年齢を気にするメリットがひとつだけあります
それは、「資産運用」です
年齢を気に掛けることで無茶をしなくなる、という点です
若いうちであれば、資産運用で大きなリスクを取ることができます
仮に生活資金を失っても、働いて取り返せばよいです
だから、資産管理がずさんでも、どうにかなる場合が多いです
一方、定年退職後は、だいたいの方の所得が減ります
だから、「生活資金を失う」ことは致命傷になってしまいます
資産管理がずさんだと、たちまち生活水準が下がってしまいますね
ですが、年齢を気にするメリットはこれくらいのものです
近視眼的な行動そのものはデメリットが多いので、止めておいた方がよいでしょう
✫若さを保ち、短絡的な思考を回避する
「健康維持こそ最強の投資」
自分の心と体を若々しく保つこと
これは幸せにつながるだけではなく、正しい意思決定を促し、成功にもつながります
「近視眼的行動」を正当化する理由はありません
若い人も年配者も、長い目で見た合理的行動をとるべきです
経済評論家である山崎元氏の言葉を借りるのであれば、
「運用に歳を取らせる必要はない」とのことです
