✫汚れを気にせず白を着れる
カッコよく白いパンツをはきこなしたいと思っても、汚すのが怖くて諦めている人も多いでしょう
しかし、特殊な加工によって汚れ知らずのジーンズが誕生しました
本当なのでしょうか?
✫後悔先に立ちます
あっ やっちゃった((+_+))
買ったばかりのデニムの太ももが赤く染まってしまった
気づかぬうちにケチャップをこぼしていたらしい
慌ててオシボリを当てるも時すでに遅し・・
とぼとぼ家に帰り、洗剤を使って洗ってみたが、はっきりシミになってしまったトホホ
これまでケチャップやラーメンの汁、コーヒーのシミで着られなくなった白い服は数知れず
今では、服のほとんどが黒か紺のファストファッション
「白でカッコよく」は諦めていました、が!
絶対に汚れないという、白デニムを手掛けるファクトリエ
同社の「ずっときれいなコットンパンツ」は、水も汚れも弾くのだといいます
開発のきっかけは、同社CEO山田敏夫さんのひらめきでした
✫特殊な技術で生地をコーティング
山田さん自身もよくパンツを汚し、ダメにしていたようです
「捨てるのも勿体ない」
そんなとき、フライパンのテフロン加工を見て思いつきました
これをパンツにも応用できないものかと
どんな汚れも弾くなら、スープが飛んでも、泥がはねても大丈夫なのでは
デニムの街・岡山県倉敷市児島の工場を訪ね、「テフロン加工した白デニム」の共同開発に乗り出しました
縫製した白デニムをテフロンに漬けた後、180度の熱で2分間焼きつけます
防水膜をコーティングする一般的な防水加工と比べ、糸にテフロンを浸透させるので通気性が失われません
縫製前にテフロンを染み込ませると縫い目が弱点になるが、後加工なのでその問題もないです
加えて焼きつけでテフロンを固着させるから、「100回洗濯しても効果がほぼ落ちない」といいます
テフロンという響きから想像されるテカリやパキパキ感は一切ありません
「ワンウォッシュしてますから」と、山田さん
児島をジーンズの街として世界に知らしめたのが、一度洗うことで風合いを出すワンウォッシュ加工
このデニムも一度洗ってからテフロンに漬けています
✫検証してみた
実際に本当に汚れないのでしょうか
プロモーション映像だけでは信じられず、実験することにした
「好きにしてくれて大丈夫」と自信満々の山田さんの言葉をいいことに、派手にやってみました
コーヒーやしょうゆなど液体は弾かれて水滴になり、まったく染み込みません
サッと拭けば元通り
半固体のケチャップは拭くだけでは取れないが、水洗いするとキレイに落ちました
「基本的には何をかけても大丈夫ですが、染めることが目的の染料などはテフロンの隙間を通って染みつく可能性があります」と山田さん
「僕らが目指すのは、諦めていた課題を日本の工場が培ってきた技術力で解決することです」
汚れるから白ははけない
そう考えて諦めていた人はきっと大勢いるでしょう
これは、そんな人へのひとつの光明だ、と